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調剤薬局薬剤師のノルマとは!?実態・きついと言われる理由を解説

調剤薬局で働くかぷちーのです。
当時大学5年生だった私が就職活動を進める中で、以下のような話をしているのを耳にしました。

調剤薬局の中でもノルマがある企業があるらしいよ

薬局業界でノルマがあるという話は聞いたことがなかったため、当時の私は耳を疑いました。
ノルマと聞くとなんだか避けたくなってしまいますよね。((笑)自分もその一人でした。

就職先を迷われている薬学生さんや転職を考えている薬剤師さんの中にも
「調剤薬局 薬剤師 ノルマ きつい」「薬剤師 ノルマ あるの?」といった検索をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、
調剤薬局薬剤師のノルマの実態について、現場目線で解説します。

目次

結論から言うと、
明確な売上ノルマがある薬局は少ないが、実質的なノルマは存在する、というのが現実です。

多くの調剤薬局では、

ノルマではなく目標

評価指標の一つ

と説明されますが、
達成度が人事評価・賞与・面談内容に影響するケースもあり、現場ではノルマとして認識されていることも多いです。

実際に私も調剤薬局で働いていて、人事・賞与・給与に影響している部分もあるため、薬剤師さんの中にはノルマと感じてしまう方も少なくないと思います。
そこにやりがいを感じる薬剤師さんもいると思いますが、少数派な印象です。感じ方によってはノルマと捉えてしまうのだろうと考えています。

調剤薬局薬剤師がプレッシャーを感じやすいノルマとは一体どのような内容なのでしょうか?
例えば、以下のようなものがあげられます。

かかりつけ薬剤師・薬局の件数

患者への説明や同意が必要で、断られることも多く、精神的負担がかかる項目です。
ただし、かかりつけの算定要件を満たしていないと算定ができないため、新人の薬剤師さんなどは負担になりにくいです。



実際に私は、店舗の異動等もあったためかかりつけの算定はとったことがありません。
算定はできなくてもかかりつけの同意自体はとれるため、1年目から他の薬剤師さんから引き継いでかかりつけとして同意をとっていた時期はあります。

かかりつけの算定要件とは?

施設基準(薬局側が満たしていないといけない条件)
 ・勤務経験:保険薬剤師として、3年以上の薬局経験を有すること
 ・週32時間以上の勤務。(時短勤務の方は週24時間以上かつ週4日以上
 ・現在の薬局に継続して1年以上在籍していること。
 ・研修認定薬剤師の資格を所有していること。
 ・地域医療在宅業務に積極的に取り組んでいること。
 ・プライバシーの保護された相談スペースを薬局内に確保していること。



患者様基準
 ・同一薬局に複数回来局している患者様。
 ・患者様本人から署名付きの同意書を得ること。
 ・同意を得た日は算定不可次回来局時から算定可能
 ・1人の患者様につき1薬局1人の薬剤師のみが担当する。(複数の薬局でかかりつけを設定できない)
 ・同一月内での薬剤師変更はできない。

在宅訪問(個人宅・施設)

薬局全体で件数目標が設定され、現場薬剤師に獲得が求められるケースもあります。
調剤薬局に求められる機能として、地域支援体制加算というものが存在し、その中に目標件数が定められています。

この目標を達成することで処方箋1枚当たりの点数が増加し、薬局の売り上げにも繋がるため目標と設定されることがあります。
しかし、ここ数年では在宅に力を入れている企業さんも増えているそうなので、数字を大きく追われなくても達成できる項目なのではないかと思います。

各種加算・算定件数

薬局として算定できる加算の中には


服薬情報提供料
トレーシングレポート



などがあり、要件を満たすことで点数が増加し、薬局の売り上げに繋がります。
この2点に関しては特に個人の件数として分かりやすい指標になるため、目標として設定されることもあるそうです。

服薬情報提供料・トレーシングレポートとは?

トレーシングレポートとは、薬剤師が患者様から得た情報のうち、緊急性はないが医師への情報提供が望ましいと判断した内容を、文書を用いて処方医へとフィードバックするための報告書のこと。

服薬情報提供料とは、薬局で調剤後も患者様の服薬に関する状況を把握し、医療機関(処方医)へその情報を提供することで算定ができるもの。先ほど説明したトレーシングレポートが情報提供にあたり、内容によって点数が変わってきます。


調剤薬局のノルマがきついと言われる理由は、単に「仕事量が多い」からではないと考えています。

数字が目的化しやすい

本来は患者様のための制度が、「数字を取るための作業」になってしまうことがあります。

私も実際に働いていて、「本当に患者様のためになっているのかな?」と思ってしまうことがありました。会社としての売り上げ、単価を上げることで利益を出すことも大事ですが、それが作業に変わってしまうとノルマに感じてしまいます。その結果、きついと感じてしまうことに繋がるのではないかと考えます。

患者本位とのギャップ

本当に必要か分からない提案を、ノルマ達成のために行う葛藤を感じる人も多いです。

先ほどの内容と重複してしまうところもありますが、ノルマがあるから必要かは分からないけどトレーシングレポートを提出してみたりといったことも少なくはないと思います。これではなんのためにトレーシングレポートを書いているのか、本来の目的を見失ってしまうことにも繋がります。

真面目な人ほど消耗する

断るのが苦手責任感が強い薬剤師ほど、精神的に追い込まれやすい傾向があります。

店舗としての目標を自分一人で抱え込んでしまったり、会社として求められているからやらないといけないという気持ちを強く抱きすぎてしまうと、目標に到達できなかった場合に心が折れてしまったり、できなかった自分を責めてしまうことにも繋がります。あくまで患者様ファーストという点は忘れないようにしないといけないな、と私も働きながら考えています。

すべての調剤薬局がノルマ重視というわけではありません。

実際には、

地域密着型の個人薬局

・数字より定性評価を重視する薬局

・在宅・かかりつけを「無理に取らせない」方針の職場

も確実に存在します。

ただし、こうした薬局は求人票、会社の概要だけでは見分けにくいのが現実です。

しかしこれらは、内部情報を持っている人からでないと分からないことがほとんどです。


・調剤薬局薬剤師にノルマ実質的に存在する
・数字重視の環境で、きついと感じてしまうことがある
・ノルマが緩い薬局も確実にある

この記事が、就職先を迷われている薬学生さんや転職を考えている薬剤師さんに少しでも参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

薬剤師国家試験合格後、現在まで調剤薬局で働いているかぷちーのです。

このブログでは、調剤薬局で働いていて感じたことや自分の好きなものについて主に発信していきます。現在転職を考えており、転職についてやほかの業種に関しても随時記載予定です。

同じく薬剤師で働く方や共通の趣味がある方など、様々な方に閲覧いただけると幸いです。

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